2017-02-17

'17.2 備忘録





制作中は、手の中で
存在の異なるひとつひとつを確認し
見つめている。
その行為を重ねる中で
私とモノの間に”信頼”が生まれる。


わたしが地上で何者でもなく生きていることと
それでも、わたしはわたしだけの存在として
見つめられている眼を心で感じていること

今度は、そうであること
その景色を
わたしがモノに込めていく。
慰め合うような時もある。
存在を共感し合う。
信頼の所以。






その棚には、いくつもの作品が並べられているけれど
それらをとある”群”ではなく
ひとつづつの顔
”個”で認識する。


わたし以外の他人がそれをして
ここまで近づいてくることは、ほんとうに稀なことだった。



場ではただ、それができればいい
と思った。






この2月は、たいせつなことばをたくさん聞かせてもらえる時期になっている。

たいてい、引っかかったフレーズを咀嚼し続け
一時おいた頃 ようやく感覚とことばが合ってきて
胸中で湧き上がり、駆け巡る。


*


世の中の情報を聞き続けていたのを
一度ストップする試み
ことばで理由を探る癖をやめてみるようにして
2、3ヶ月くらい経っただろうか。

感覚を頼りに徐々に進もうとすること
今はまだ、補助輪なしの自転車で走りはじめ
手放された時のような、よろめく姿が浮かぶ。




繁忙期の折に、一度置いてしまったディキンソンの本を
また、ようやく手に取れるようになり
読み始めたあの時とは少し変わっている
新しいつながりを感じながら読み進める。